被子植物の進化について
被子植物の花が、どのようにして進化したかについては、大きく2説があります。一つは新エングラー体系です。1雄蕊1雌蕊1花被1の花を原始的なものと見なし、次第に複雑な構造のものが出現したとする説です。学術的にも、近年の花についての学術論文ではより新しい分類体系が使われることがありますが、タイプ標本を保存している国内外の植物標本館、植物標本室では過去の膨大な標本資産との整合性を維持させるため、新エングラー体系が分類体系として使われ続けています。この体系の特徴は、被子植物において、おしべ1つめしべ1つといった、単純な構造の花を原始的な形態とみなし、そのような植物分類群から複雑な構造の花を持つ群へと進化したものと考えて、系統的に配列分類する。もう一つの説は、クロンキスト体系です。軸を中心に多数の雄蕊、雌蕊、花被が螺旋状に並んだ花を原始的なものと見なし、次第にその形が整理されてきたと見なすものです。